小児がんと向きあう方々とともに…
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35年前に白血病になった人が・・・
2010年06月20日 (日) | 編集 |
こんばんは。 Iせんせいです。

支部会のご報告まで、もうちょっと(?)時間がかかりそう
なので、(まっ、いつものパターンですね

先日、感動したお話を一つ書きたいと思います。



「以前、白血病の治療をした人が、ドナーになりたいから、
治癒証明書を書いてほしいといわれていますが・・・」


と、外来の受付から連絡が。

「ドナーって?、骨髄移植のドナーにはなれないよ~

と思いながら、本人と叔母さんに会ってみると、


・昭和50年に急性リンパ性白血病を発症して、
治療終了後10年までは定期的に受診していた。

・白血病のときに、輸血を提供してくれた叔父さんが
腎不全になって、腎移植をすることになった。

・いろいろな検査をしたあと、親戚のなかで、
自分がもっともふさわしいドナーだということになった。

・腎臓やほかの検査は進行中だけれど、
白血病が治癒していることの証明が必要


というのです。


私は、ご本人の名前は聞いたことがありましたが、
お会いするのは初めて。

白血病の経験者がもっともふさわしいドナーというのも
すごいことですが

35年前に自分に輸血をしてくれた命の恩人に、
“恩返しをしたいという熱い気持ちが伝わってきます


35年前の白血病の治療・・・

今のような多くの薬剤を使った治療ではないはずです。
(先日の、細谷先生の講演にもありましたが、
 日本では、白血病は治らなかった時代・・・。
 使えた薬は、ステロイドとビンクリスチン程度?)

最終の受診から20年が経過していて、この方のカルテはありません。

退院のまとめを探しましたが、治療中のものは残念ながら
見つかりませんでした。
(→受診しなくなると、こうなりますので、皆さんご注意を

幸い、血液グループのパソコンには、
データーが記録されていました


治療終了後、30年以上が経過していますから、
白血病の治癒は間違いありません。


化学療法を受けたことがある人の腎臓が、一つになっても大丈夫

医師としては、とても悩むところなのですが、


・受けた化学療法は、歴史的に振り返っても軽いものであること、

・腎機能や感染症を含む さまざまな検査で、ドナーとしてふさわしいと
判断されていること

・本人の提供する意思が固いこと(恩返しをしたい・・・)


を総合的に考えると、

恩返しをさせてあげたい。

腎臓が一つになった後は、十分に身体をいたわった生活習慣を


というのが、私の結論です。



明日、治癒証明書を、叔父さんの主治医への手紙とともに渡します。


こうして、命が、心が、受け継がれていくんだなぁ・・・
って思うと、とてもうれしくなったIせんせいでした。



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コメント
この記事へのコメント
は~い、気をつけま~す(^^;)
そうですね。受診していないとこんなリスクがあるのですねv-404
守る会総会の時も、私の親くらいの経験者の方がいらしていたり、いろいろありますね。

やはり、治療の記録は紙のようなものに残しておいた方がいいですね。
私の場合は、記憶だったので調べてもらった時にかなり間違っていた所が…

という訳で、親御さんには、時機が来るまでは記録を保存して置いて欲しいですねv-411と、こそっと言っておきます。
しろ~さんみたいにほぼそろった状態で残っていればありがたいですよね。
2010/06/20(日) 21:53:46 | URL | にゃおたん #taSY0CwU[ 編集]
そうそう!
こんなことがあると・・・

・担当医が書く退院のまとめの偉大さを再認識!

・血液グループのPCにも感謝~!

・病院のカルテ管理は・・・
やっぱり、事務的ですv-390
カルテの規格が変わったり、
紙カルテから電子カルテに変わったり、
・・・そんな時は、本当に・・・ご用心ですv-388
2010/06/22(火) 00:50:26 | URL | Iせんせい #Lga8IBmI[ 編集]
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